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zoom RSS 日本と朝鮮の100年史 和田春樹 平凡社新書 780円

<<   作成日時 : 2011/01/06 19:36   >>

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日本の近代について考える場合、朝鮮との関係を抜きにすることは絶対に出来ない。そうした意味で、少しずつでも日本と朝鮮との関係を関係について記した本は読んで行きたい。この本では、日清戦争の時代、日露戦争の時代、金日成の出自、敗戦時の状況、朝鮮戦争、拉致問題を含めた最近の状況などについて記されている。概説書であるからここに詳しく記したいことはないのであるが、司馬遼太郎に関する次の記述には注意すべきだろう。司馬が、昭和の日本や日本軍がおかしなものになったのに比べ、明治の国家も軍隊もはるかにまともなものであるという認識の下に「坂の上の雲」を書いたことはあまりにも有名なことである。もちろんこれには異論も多く、とくにNHKでこれが放映されるに及んで、異論続出とも言うべき状況になっている。筆者は次のように述べる。「つまりこの小説は日本海海戦が終ったあと、断ち切れたように終えられているのです。ポースマス条約もないし、それに不満な人々が起こした日比谷焼き討ち事件も出てこない。その後の第二次日韓協約、保護条約のことも出てこない。急にあわてて幕を引くように、この小説は終っているのです。」それに対する筆者の答えは次のように書かれている。「司馬氏はその中で、この作品をどういう結末を与えるか苦しくなったということではないでしょうか。やはり「坂の上の雲」の世界に問題ありということになったのです。つまり明治は素晴らしく、昭和が悪いということではなく、明治という時代そのものに問題があったのではないかと司馬氏も認識したはずです。明治の時代の帰結は日露戦争であり、韓国併合なのです。そこまで含めた明治の時代について司馬氏は考えざるをえなかった。「坂の上の雲」が断ち切れたように日本海海戦の勝利のあとで終っているというのは、やはり司馬氏としては構想のある破綻を感じたからなのでしょう。」なるほどとうなずける論である。司馬は坂の上の雲の映画化を許さなかったというが、その理由もこのことに関係しているのではないか。

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