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zoom RSS 日米開戦への道(上) 大杉一雄 講談社学術文庫 1250円

<<   作成日時 : 2011/10/16 21:00   >>

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日米開戦の原因が日中戦争にあることは明らかであり、この本でも日中戦争の終戦工作からその記述を始めている。最初に詳しくふれているのは、近衛内閣の外務大臣になった宇垣一成の和平工作からである。しかし、この工作は突然の宇垣の辞任によって終結する。追い込まれた日本政府は汪兆銘を担ぎ出すことになったが、これが日本・汪の双方にとって悲劇的な結果になったことはその後の歴史の示すところである。その後日米交渉が始まるが、アメリカ側は民間ルートを使って日本の意向を確認しようとする。アメリカから示された案は、満州国の取り扱いなどが融和的であり、日本側はこれで妥結の方向に向かおうとする。当時アメリカがもっとも問題にしていたのはドイツであり、これと対決するためには日本との開戦、二方面作戦は避けるべきものだったのである。しかし、その後独ソが開戦する。ドイツがイギリスとソビエトとの二正面作戦に突入することになり、アメリカの負担は大きく軽減され、日本との間で融和的な交渉を進める必要が薄れ、しかもヨーロッパ訪問から帰った松岡洋介の猛反対もあって、日米交渉は暗礁に乗り上げるのである。いよいよ日米開戦は避けられない事態に近づく。それにしても無謀な戦争を避けるチャンスが何度もあったことがわかるだけに、読んでいても残念至極である。



昭和天皇〈第5部〉日米交渉と開戦
文藝春秋
福田 和也

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