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zoom RSS 原発はいらない 小出裕章 幻冬舎ルネッサンス新書 838円

<<   作成日時 : 2011/10/29 05:24   >>

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京都大学の助教でありながら、原発の危険性を訴え続けてきた人が著者である。自らの経歴についても本書の中で触れているが、東北大学で原子物理学を勉強していた当時、女川原発の反対運動に出会い、原発の危険性を指摘するために研究者になったという。その意味では今回の福島第一原発の事故は予想していたものなのである。この本の中から大切だと感じた点を抜き出しておく。

安全な原発などない
 北海道電力の泊原発では2007年に、発電所内部で火災が発生したり配線が何者かによって切断されたりする事件が続出、女川原発では制御棒やタービン建屋の火災、志賀原原発では定期点検中に臨海事故が発生、美浜原発では二次冷却水の配管の破損、蒸気漏れ事故で作業員五人が亡くなっています。このように見てくると、全国各所にある原発は、地震や津波とは無関係に、しばしば事故を引き起こしているのです。設計自体のミスや、人為的なミスも少なくありません。そしてその事故やミスがどんな結果をもたらすかは、今回の福島第一原発事故の被害がどこまで深まり、広がっていくか分からないように、それこそ「想定外」と言ってもいいでしょう。「安全な原発などない」は、「すべての原発は危険」と同じ意味です。だから私は、原発の運転即時停止を求め続けるしかありません。

無くすことができない「死の灰」
 私が何故原発に反対するかと言えば、燃料がウランであり、それを核分裂させる限り、核分裂生成物という「死の灰」を否応なく生み出すからです。現在の原発の標準発電量である100万キロワットを発電するためには、一年間の運転で約1000キロ、広島原爆で燃えたウランは800グラムだけですから、その1200倍のウランを燃やさなければなりません。当然、燃やしただけの死の灰が出るのですが、それを「無」にする方法を残念ながら人類は持っていません。おそらく未来永劫、見つからないのではないかと私は思います。

被爆線量に「安全値」はない
 日本政府は、「20ミリシーベルトは安全だ」とし、それを超える地域だけに避難指示を出しています。しかし、20ミリシーベルトという放射線量は、極めて危険な水準です。日本では、一般の人が許される被爆線量は年間1ミリシーベルトですから、その20倍に当たります。私のように原子力の仕事に携わる者の場合、年間20ミリシーベルトまでは、「給料をもらって暮らしているのだから、我慢しなさい」ということが法律で決まっています。
(広島、長崎では)時間が経つと、低いレベルの被爆をした人の中にも、がんの発生が目立つようになります。

福島第一原発周辺の汚染環境では、残念ながら人は住めない
 飯館村の話に戻りますが、20ミリシーベルトという汚染度は、チェルノブイリ原発事故でいえば、40万人が避難した強制避難地域を上回っています。被爆を避けるためには、残念ながら避難するしかないと思います。・・・このエリアに戻れる可能性は極めて低いと私は思います。

浜岡原発をすべて廃炉にしても、電力は不足しない
 東京電力が原発事故以降に実施した「計画停電」は、「原発がないと困る」と消費者の不安をあおる宣伝だと私は思っていますが、実際は日本中の原発を即刻止めても、電力は不足になりません。東京電力の原発依存度は32.1%とそれほど高いといえず、休業している火力発電所を稼働させれば、供給発電量は不足しないというのが、私の判断だからです。

もはや安全な食料は望めない状況に
 放射性物質が体内に入ると、一体どんなことになるのでしょう。ヨウ素131は甲状腺に、セシウム137は筋肉に、ストロンチウム90は骨に蓄積されて、それぞれ、がんを引き起こす原因になります。放射線には半減期というものがあります。ヨウ素131は約8日、セシウム137が約30年、ストロンチウム90は約29年、そしてプルサーマルの燃料であるプルトニウムは約2万4000です。・・・半減期が短いというのは、それだけ短期間に大量の放射線を放出するということです。

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