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zoom RSS 戦前の日本を知っていますか? 昭和研究グループ 1600円 はまの出版

<<   作成日時 : 2013/05/16 17:22   >>

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再読した本である。以前にも書いたことであるが、昭和戦前期を勉強する意味は、戦後とは異なり、日本に自生した社会だからである。戦後の日本は占領軍によってその基礎が作られたから、きわめてアメリカ的な制度・仕組みの社会である。たとえば教育も戦後は単線型で、戦前は複線型である。ところがおもしろいことに、戦前期の制度の中にも救済的な仕組みが多数存在していて、正系の進学ルートを経なくても様々な道が開かれていた。たとえば、あの哲学者の西田幾多郎も高等学校は中退である(しかも入学したのは石川県県立学校で、これが官立移管で第四高等学校になった)。しかし、帝大の専科(高等学校卒業者で入学生を満たせないときに募集された)を卒業し、中等学校教員、旧制高校教員を経て、京都帝大の教授になった。本書によれば昭和のはじめ、全国の帝大の受験生が9000人あまり、そのうち旧制高校卒業者は5000人あまりというから、傍系の進学者はかなりの数に上ったのである。高等教育機関には年限の長い高等学校(大学予科)→大学というルートだけではなく、専門学校、大学専門部という年限の短いルートもあった(夜間部も多数あったという)。また、夜間中学校などもあった。学校に行けなくても、専門学校受験資格検定試験(旧制中学校卒業に相当)や大学受験資格検定試験、中等教員検定試験などもあり、大学も帝大以外に私立大学がすでに多数あったから、実は戦前の教育界はすでに戦後並みに開放的な教育制度を構築していたのである。年金、健康保険、生活保護の母体になるものも戦前に登場しているから、戦後の基本的な仕組みはその萌芽をすでに戦前に持っていたのである。戦前の裁判は陪審制だった。だから、憲法をはじめ戦後の仕組みが占領軍によって作られたと考えるのは誤りだと気づくべきである。

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レイバン
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2013/07/06 06:09

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